インドネシアは、東南アジアの南部に位置し、赤道直下にある約18,000の島々からなる国です。人口は約2億5千万人で、世界で4番目に人口が多い国です。ジャカルタはその首都です。インドネシアは、人口の半分が30歳以下という若者の国です。300以上の民族が暮らす多民族国家であり、公用語であるインドネシア語のほか、500以上の言語が話されています。アチェ州のサバンからパプア州のメラウケまで約5,000kmに及ぶ広大な国土を持ち、地域ごとに固有の課題を抱えています。国の貧困率は2020年に約9%まで低下していますが、都市部の貧困率が約7%であるのに対し、農村部は約13%と高く、地域差があるのが現状です。ワールド・ビジョン・ジャパンが支援する中央スラウェシ州のトゥーナ地域は、貧困率が約17%と、同国で最も開発が遅れている地域の一つです。この地域は伝統的な農業が盛んで、気候変動の影響を考慮しながら、農業生産と収入の向上、家計の改善、貯蓄習慣の浸透による生活水準の向上などの対策がとられています。